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エピソード90:廃校に泊まる

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   コロナの第8波が本格的になる前にと、宿泊お得クーポンみたいなのを存分に使って来た。訪れたのは、本山町にある「汗見川ふれあいの郷清流館」。ココ、一泊素泊まり3,500円なのだが、今なら平日に宿泊すると、県のクーポンとれいほくクーポンを合わせて、プラスになって帰って来るのだ!そりゃ泊まるよね♡  さて、その清流館。早明浦ダムから汗見川上流の方へ上っていくこと15分。沢ヶ内という地区にある。が、何しろ道がすれ違い出来ないほど狭い箇所があるので、ご注意を。ちなみに我々高知県人にとっては、これが「普通の道」であることを付け加えておく。この道から眺める汗見川は、本当に美しい。高知といえば四万十川、仁淀ブルーが有名だけど、汗見川の透き通ったグリーンも3本の指に入るんじゃないか?    そんなこんなで清流館に到着。ここは旧沢ヶ内小学校の校舎を利用して作られた、宿泊施設である。聞いたお話によると、いずれ廃校になる運命だから、その後は地域の人たちが有効活用できるように、木をふんだんに使って心地良いように建てられたんだって。素晴らしいよね、その考え。おかげで音楽室に泊まるという貴重な体験が出来たワケ。    校舎は廊下も壁も全て木。1学級から3学級までしかないから、複式学級だったみたい。それでもちゃんと図書室も音楽室もあるんだから、日本の公教育は優れてると思う(真面目なこと言ってみた)。壁には歴代校長先生の写真が飾ってあって、どうやら平成15年に廃校になったようだ。学校としての役目は終わっても、また新たな道で生まれ変わった校舎、素敵すぎる!    私たちはクーポンを使って食事を調達して来たけれど、図書室に調理器具が置いてあるから、自炊もできますよ。ただお鍋とかが大きいので、大人数向け。クラブとかサークルの合宿にピッタリだと思った。泊まる教室はちゃんと畳敷きになってるので、ゆっくりくつろげる。ストーブも完備。ただしこの時期、朝方は結構冷え込んだから、防寒対策はしっかりとね。楽しかった清 流館、また泊まりに行く予定 ♪

エピソード89:芋けんぴ

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   つい先ほど、某ケンミンあるあるテレビ番組で、「高知県民は芋けんぴを熱愛している」という放送があった。まあだいたいあの手の番組は面白おかしく大げさに話を盛るとしたもんだ。別に芋けんぴが嫌いな訳じゃないが、生粋の高知県民であるワタシだって、どちらかというと芋けんぴよりは大手製菓メーカーの「じゃ◯りこ」の方が好きだぞ(おっと)。    しかし、芋けんぴが身近であることには違いない。S谷食品にY山食品、N国製菓にK知食品等々、どこのメーカーがどんなブランドを展開しているのか、高知県人ならすぐ頭に浮かぶ。卸団地にあるI屋金次郎なんて、いつ見ても行列だ。ガイド本に紹介されてるんだろう、県外観光客と思しき人々が、もはや芋けんぴとも思えないオサレスイーツを口に運んでいる。わたしゃあまりのオシャレさに、隣のジーンズファクトリーと間違えて入りそうになったくらいだ。    それにしても芋けんぴは、大変にけしからん食べ物である。一旦袋を開けてしまうと、やめ時が分からない。あと1本で終わりにしようとか思いつつ、気がつくと恐ろしい量を食べている。その後に、尋常ならざる胸焼けと腹痛が来るのがワタシの体質(要約:ただの食べ過ぎ)。そのせいで「芋けんぴは一回につき50gまで」という「芋けんぴ禁止令」まで出された。むうぅ、実にけしからん!    ところで、芋けんぴは手間はかかるが手作りもできる。子どもの頃土佐清水市に住んでいた時、Mちゃんという女の子と仲が良かった。そのMちゃんのお母さんが作る芋けんぴが絶品で、胃もたれも起こらず食感も良く、いくらでも食べられた。しばらく交流が続いて、絶品芋けんぴも毎年のように楽しめたのだが、いつ頃からか連絡が途絶えてしまった。    今だにあのMちゃんのお母さんが作る芋けんぴを超えるものに出会ったことはない。作り方とか聞いておけば良かった。もう少し私が歳を取ったら。芋けんぴを手作りするお婆になってやるぞ!

エピソード88:草花を描く

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   先日高知市五台山にある牧野植物園で開かれた、「草花を描く」という教室に行って来た。講師は植物アドバイザーの稲垣典年先生。知る人ぞ知る、現代の牧野富太郎と言われる植物のエキスパートである。そんな大先生の教室がなんと無料!ただし入園料は必要なので、気をつけてね。    本日のお題は「ヒイラギズイナ」。 … 何だそれ聞いたことないぞ。草だか木だか、どんな花が咲くのか実がなるのかさっぱり見当もつかぬ。まずはみんなでぞろぞろと園庭に行き、目当ての植物を採取してくる。ちなみにメンバーの 9 割がたが、高齢の女性だった。  さてそのヒイラギズイナだが、葉は艶のある濃い緑で、ふちにギザギザがある。白く可憐な小花をいくつも付けており、今までこのような植物を素通りしてたのが勿体無いくらいだ。各自お気に入りの部分を持ち帰り、早速描いてみる。 … ってかワタシ、周りの人となんか違う絵になってるぞ!?みんな牧野博士のような細密な植物画なのに、自分はイラストチックな絵。  これはどうも先生の説明をよく聞けてなかったかららしい。私には「広汎性発達障害」がある。その症状のひとつに、脳の情報処理が不得手で、「人の話を正しく聞き取ることが出来ない」ことがあるのだ。そのせいで、子どもの頃からたびたび「人の話を聞いてない」だの「自分勝手なことをする」だの言われて来た。今回もソレが発動したらしい。   … なんか少し悲しくなったけど、絵を描き終わりみんなの作品を見て回っていたら、「うわぁ、上手ですね!」って褒められた。ちょっと嬉しくなったぞ。初めてだもの。段々コツを掴んで上手になっていけばいいのさ。  教室は特に終わりの合図などは無く、終わった人から三々五々帰って行く。私も早めに描き終わったから、植物園を散策することにした。心地よい秋風に吹かれて植物園の中をハイキング。なんて気持ちいいんだろ。 1 人の時間を存分に楽しみ、お腹が空いたら東屋でお昼ご飯。こんなところで食べるおにぎりは本当に美味しい!豊かな時間をたっぷり堪能した 1 日となりました ♪

エピソード87:花・紅葉

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  高知で秋に見る花といえば、断然コスモス。有名なのは越知町にある宮の前のコスモス畑。毎年多くの出店やステージでのショー、コスモス迷路に「デハラカー」などなど、沢山の催し物が開催される。今年はコロナ以来とあって、大々的に宣伝されていた。新聞に載ったのをきっかけに、ミーハーなワタシも様子を見に行くことに。が。現地に行くと、駐車場待ちの車で渋滞しているではないか!とてもコスモス見物どころではない。東方面なんて、佐川辺りから混んでたぞ。やむなくコスモスは諦め、横倉山自然の森博物館に行った。ちなみにココは個人的に超オススメ。小さいながらも展示は充実していて、かなり遊べる。  さて、コスモスといえば次に有名なのが、我がT須地区のコスモスだろう。五台山の麓に広がるコスモスは圧巻ですよ。なんとなく口コミで有名になったのか、最近見物客がやけに多い。そうそう、ここは駐車場が無いから、しょっちゅうパトカーが路駐の取り締まりに来るのでご注意を。駐車場の心配が無い所は、東部運動公園のコスモス。ここは車停め放題だし、結構密集して咲いてるから穴場ですね。  コスモス巡りが終わると、そろそろ紅葉が見頃になってくる。子どもの頃「紅葉狩り」というのは、モミジの葉っぱを取って天ぷらかなんかにして食べるもんだと思ってた。だってりんご狩りとかみかん狩りとか、その場で食べるろう?今だに紅葉狩りと聞くと口中によだれがあふれるワタシはちょっと(いや、かなり?)バカかもしれん。  紅葉の赤色も良いが、イチョウの黄色も捨てがたい。県庁前のイチョウ並木が色付いて来たのを見ると、また季節がひとつ巡ったと感慨深くなる。高知城とイチョウの対比は、本当に美しい。青く澄み渡った空に鮮やかな葉っぱのコントラストが、実に清々しい。その他にも針木浄水場の紅葉は、高知市内の身近なスポットとして親しまれている。さあ、爽やかな秋晴れの中、紅葉見物に出掛けてみませんか?

エピソード86:桂浜

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   つい最近、続けて桂浜を訪れる機会があった。リニューアルされてからは初めての来訪である。駐車場から浜の方へ歩いて行くと、なんときれいな建物に変わっているではないか!以前の桂浜の土産物屋といえば、恐ろしく古めかしい建物に、昭和感満載の「いやげ物」がホコリをかぶってたイメージ。さらに怖そうなおにーさんが、これまた怖い土佐犬なんか連れちゃって、とてもじゃないが進んで入ろうとは思わなかった(注:個人の感想です)。それが今ではどうだ。何もかもがすっかりハイカラになっており、県外からの観光客で賑わっている。おみやげも小洒落たデザインで、自由が丘で売ってると言われてもおかしくないくらいだ。コレ、高知県人的にはすごく嬉しいぞ。  浜の方も遊歩道やトイレが整備されて、誰にでも自慢出来る観光地となっている。ベビーカーや車イスで入れる海岸ていうのは、ポイント高いですね。トイレだってウォシュレット完備。展望台に自販機もあって至れり尽くせり。早速展望デッキから海を見てみる。っていうか、あんなに白波が立ってるのに波打ち際ではしゃいでいる観光客は、相当危ないぞ。台風見物が趣味(?)の高知県人が沖へ流されたなんて話は聞いたことないから、県外から来た観光客にはちと強めに注意しちょかんとね。  さて、この度おそらく40年ぶりくらいに桂浜水族館に入った。正直全然期待してなくて、入るのを躊躇したくらいだ。それがそれが、なんて面白いんだココ!思ってたより広いし、ユニークな読み物も沢山ある。何より生き物との距離が近い。トドなんか水槽の外へ出て芸を披露してた。あんな鼻息がかかりそうな近くで見たのは、もちろん初めて。アシカはおじさん(高知では有名なM田さん)に抱かれて、犬みたいに懐いてるし。アクティビティも餌やり100円、魚釣り300円と比較的リーズナブルで、4歳の姪は大喜びしていた。ワタシもカピバラに餌をやったぞ。あのヒト達は器用に食べますね。動物に餌をやるって、何でこんなに楽しいんだろ。また行きたいって思う楽しい水族館でした♪  来春の連続テレビドラマ「らんまん」に向けて、高知の観光地も本気出してきた!やっぱり高知、サイコー♡

エピソード85:自然派

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 この頃よく見聞きするのが「自然派〇〇」という言葉。だいたい都会から田舎へ移住して来て、古民家で自給自足の生活を送ってたりする。なぜか皆が皆似たような雰囲気をかもし出しているんだなコレ。父親はヒゲボウボウで服は色褪せてすり切れているし、母親は化粧っ気ゼロで、アッパッパみたいな服着て頭にターバン巻いてたりする。しかもやたらに子沢山で、子どもの名前もキラキラネームというか、絶対メジャーなネーミングではない。おそらく赤ちゃんは布オムツだろうし、トイレだってボットンだろう。台所には自家製の味噌や醤油が陳列され、瓶に詰められた数々の保存食が所狭しと並んでいる。っていうか、こういう類の人はおそらく科学的なモノには全て拒否反応起こすんじゃなかろうか(超偏見)。きちんとワクチンとか打ってるのか、本気で心配だぞ。  さすがにそんな極端でなくても、ワタシはどちらかというと自然派だ。大手スーパーに並べられた食品より、地元の直産市の食べ物に魅力を感じる。こないだなんか、大豊町でニホンミツバチの百花蜜を格安で買って来た。それに夜須町産のレモンを加えて、はちみつレモンとして飲んでいる。ついでに言うと、これまた夜須町産のミント・レモングラス・カモミールでハーブティーを作っている。ちなみにお値段はほんの数百円。高知県産の食材でこんなことが出来るなんて、何という贅沢!都会に行けばほんのちょっぴりしか入ってなくて、目ん玉飛び出るような値段がするハズ。つくづく高知に住んでいて良かったと思う。 それから身の回りの物に関しても、だんだん人工的な物よりナチュラルな物を好むようになってきた。それこそ道の駅などで売ってるような、地元のお爺やお婆手作りの品々。あれらが本当に貴重で愛おしい。 633 美の里で買った竹ぼうきは、使うのが勿体なくて部屋のオブジェと化している。そのうち我が家伝来(?)の、山椒で作ったすりこぎや、祖母の旧姓が書かれている飴色に変化した年代物の竹ざるも貰い受けるつもりだ。あ、くれぐれも怪しげな壺なぞは買わないように気をつけねば !?