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エピソード55:テレビ番組

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  おこもり生活が続く毎日。昭和生まれにとって、家の中での一番の娯楽といえば、やはりテレビを見ることだろう。テレビ番組全盛期に青春時代を過ごした我が両親も、ご多分にもれず一日中テレビにかじりついている。昔はサスペンスやアクション映画、刑事ものなんかをよく見てた。それが最近では、健康番組や時代劇にシフトしている。私にとっては非常にどうでもいい(!)「 ◯◯任侠伝」とか、いつも大音量(←ここ重要)で見るんですよね。なんか恥ずかしいのは私だけか ⁉︎  ところで、高知のご当地番組といえば。なんと言っても「公園通りのウィークエンド」!覚えている人、いるかな? … という私自身、あまり見たことが無いので、気の利いたコメントができないのだが(汗)。子どもの頃、なぜだかこの番組を見るのがすごい憧れだった。ウィキペディアを見ると、 1991 年から放送が開始されたとある。そうか、ちょうど塾に通い始めた頃と重なるな。ともかく、同級生が『公園通りのウィークエンドがよ ~』と話題にしているのが、すごく大人っぽくてカッコよかった。「ふぁ~ま~土居」さんとか、「高橋光」先生とか、番組ならではの有名人もいたぞ。余談だが、 10 年くらい前のこと。高知市で行われた防災フェスティバルにて。消防団が所有してる消防バイク(?)にまたがって記念撮影する私の背後を見ると … 。なんとふぁ ~ま~土居さんが写り込んでいるではないか!今も地域のために活動されてるんですかね?  今の時代にウケるかどうかはともかく、万人が知ってる地域密着型のテレビ番組があったのは、とても貴重だと思う。近所の誰それさんが出たとかいう話題は、それこそ大ニュースだった。「公園通りのウィークエンド」は、夢物語であるテレビの世界と現実とをつなぐ、かけがえのないステージだった。今でも口ずさめるあのオープニング、『 ♪ ぽっかぽかっ ~陽~気の~ ♪ 』。半ドンで学校が終わった後の、なんとなく心がわくわくする土曜日の夕方。懐かしい空気がよみがえってくる。

エピソード54:マラソン大会

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  冬の恒例行事といえば、マラソン大会だろう。お正月の箱根駅伝を皮切りに、都道府県対抗駅伝。そして東京マラソンをはじめとした、数々のマラソン大会。国道沿いを軽やかに駆け抜ける市民ランナーの姿も目につくようになり、風物詩のひとつとなっている。  初めてマラソン大会に参加したのは、中学生の時だった。 4km ほどのコースを男女別に走る、ありがちかつ迷惑(?)な校内行事である。当時は今と違って身体は軽かったから、 4km と言えども完走できた。しかし、あたしゃ根っからの運動オンチだ。しかも中学校は私立。片道 1 時間弱の自転車通学& 1 日に数十ページ進む授業の隙を縫って行われる体育は、まるで拷問のようだった。そもそもなんでこのクソ寒い空の下、人前でブルマ姿を晒さにゃならんのか ⁉︎ … まぁお世辞にも容姿が良いとは言えない私を注目する物好きはおらず、思春期独特の自意識過剰さに身悶えしながらしぶしぶ走る羽目になるのだけれど。それでも走っている最中は、意外とかなり好タイムなのでは?という謎の自信に満ちあふれてくる。そういえば自分は本番に強い。もしかして先頭集団に入っているのかも。 … はたして結果は、 102 人中 97 番であった (°_°)  ところで、高知には「高知龍馬マラソン」というご当地マラソン大会がある。イベント大好き高知県人、マラソン大会だってお祭り騒ぎだ。鳴り物、うちわ、横断幕などを手に手に沿道へ駆けつけ、にわか応援団を作るのがお約束。なぜか仮装して応援する人もいたりと、ランナーそっちのけで盛り上がっている。給水所では、高知ならではの鰹飯やフルーツトマトなどが並び、それ目当てで参加する人もいるとか。近所がコースになっているため、私も見に行ったことがある。全然知らないおばちゃん(!)から手渡された鳴子を振りつつ、沿道一丸となって応援するのはとても楽しい。早春の土佐路を走るランナーの姿、今年は見ることができるだろうか。

エピソード53:福引き

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  お正月のことでも書こうかと思っていたら、はや 1 月も半ば。 1 月は行く、 2 月は逃げる、 3 月は去るとはよく言ったものだ。このまま 4 月は疾走、 5 月は GO 、ろくでもない 6 月が七面倒に過ぎ、八彩帖は九分九厘十把一絡げだろう(意味不明)。  年末年始最大のイベントはなんと言っても、福引き・福袋などの運試しにつきる。射幸心をあおりまくるこれらの誘惑、お祭り大好きのワタシが引っかからないはずはない。くだらない「鬱袋」を勢いで買っては後悔し、来年は絶対買わんと心に誓うまでが毎年のお約束。とはいえ、風呂敷のようにデカいチラシに散りばめられた「福袋」「ラッキーバッグ」「 HAPPY BAG 」の文字列を見ると、ムズムズとした購買欲が内側からわきあがってくる。こりゃもうビョーキですな。  ところで我がT須地区の中心に、T須小学校がある。かつてその隣に「T須城」という、お酒のディスカウントショップがあったのを覚えている人はいるだろうか。「 ♪ たんたんたぬきのT須城~ ♪ 」という、やたらお色気タップリの CM ソングを流していたことで有名(?)だ。そのT須城、お正月の福引き大会が結構豪華だった。その日は朝早くから店の横に行列が出来る。私たちも一家総出で列に並んだ。近隣住民だけでなく、遠くからも人が押し寄せていたようだ。ある年にゃ中学校の国語教師と遭遇した。普段教壇で偉そうにしゃべる先生も人の子よのう、なんて思ったものだ。ちなみに私が当てた景品で 1 番良かったのは、ママチャリである。あれはしばらく愛用したぞ。  そんなT須城も数年後、全国チェーンの酒店に押されて無くなった。そこで目をつけたのが、K島のフ◯グランである。ここもすこぶる景品が良かった。五千円で 1 回ガラガラを回せるのだが、ハズレても五千円分の商品券と紅白まんじゅうが貰えた。寒さに震えながら整理券目当ての行列に並ぶのは、しばらく正月の恒例行事だった。母がニンテンドー Wii を引き当て、喜びの記念写真まで撮ったこともある。その年は豊作だったのか、他にもお米なんかを当てている。しかしその後フ◯グランも景品がお粗末になっていき、次第に足が遠のいて行った。今はもう家族全員年を取り、行列に並ぶ元気すら無い。