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エピソード102:土佐清水へ小旅行

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  土日を利用して、友人(悪友?)「D」と幡多方面へ旅行して来た。アウトドア大好き&じっとしていられない私と違い、Dは高知市以外知らないという、全くもって無知無頓着頓珍漢である。四万十市に宿を取ったが、方向音痴と道知らずの2人が無事に行き着くのだろうか?ま、とにかく出かけることにした。ちなみにDは運転免許も持っておらず、全てワタシの運転である。ああ難儀しい。  出発日はあいにくの雨。私は西の方の海が好きなのだが、真っ白に荒れており魅力が台無しだ。幼い時1年間土佐清水に住んでいたこともあって、なんとなく幡多方面は郷愁を誘う。雨の中のドライブだったが、なんとか土佐清水まで着いた。子どもの頃遊んだ鹿島神社に参拝し、昔通っていた保育園(今はデイサービスの施設になっている)の横を通る。土佐清水はあの頃とほとんど変わっていない(むしろ寂れた)。  土佐清水へ来た目的はSATOUMIである。竜串、この景色が大好きだ。足摺海底館のレトロフューチャーな姿は、心の奥底からときめきを覚える。Tシャツ買っとけば良かったかなー。SATOUMIは見応えたっぷり。生き物大好きなワタクシ。お魚ちゃん達可愛いぞ♡と、Dが突然「昔、家にタツノオトシゴかなんかを干したヤツがあった」などと言い出した。なんだソレおつまみか?そこで、はたと私も思い出した。子どもの頃、フグやハリセンボンを干した飾り物が無性に欲しかったことを。  SATOUMIを出て、今度は貝のミュージアムへ。貝殻も好きだワ〜♡建物もオシャレだしね。大満足してミュージアムを出ると、お土産物屋のおばちゃんから激しい呼び込みを受けた。興味本位で店に入ると、なんとあのハリセンボンの飾り物が売っているではないか!しかもたったの400円!小銭で買えるなら買うしかないでしょ♪こうして中年女は、念願だったハリセンボンの飾り物を手にしたのである(ってか我ながらアホだと思う)。  悪友 D には私のイビキがうるさくて全く眠れなかったとぼやかれたが、私は安らかに眠れた。可愛いハリセンボンちゃんが手に入って大満足♡こうして私の土佐清水小旅行は無事に終わった。チャンチャン ♪

エピソード101:仙台にて

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  新年度が始まった。新たな気持ちで生活がスタートする。新入学、就職、環境ががらりと変わる人もいるだろう。今回は少し私の思い出話にお付き合いいただきたい。  かれこれ20ウン年前、私は大学入学のため高知から仙台市へと旅立った。大学の決め手は専攻に「こども文化」というひらがなが含まれていたこと。ただこれだけで進学先を決めるなんて、制服が可愛いからと高校を決める中学生と変わらん。ともかく無事に合格を果たし、初めての東北暮らしとなった。  まず体感したのは人の多さである。仙台市は政令指定都市で、人口は100万人を超える。通勤・通学する人を含めた昼間人口はより多く、行き交う人の群れに巻き込まれそうになった。スーツの上にコートを羽織ったサラリーマンの群れも初めて見た。地下鉄には恐怖さえ感じ、初めての自動改札には戸惑った。あとは当時流行っていたコギャルがいたことにはたまげた。駅の前の地べたに座り、金髪ガングロミニスカルーズで化粧しまくっていた。実在するんだと感動すら覚えたもんだ。  学校は寮生活だったので、暮らすには苦労しなかった。みんなほぼ東北地方の出身者である。初めて見る(珍獣か?)東北の彼女達。皆肌色が紙よりも白く、ワタシなんか原住民みたいだった。しかも誰も「ズーズー弁」なんて喋っておらず、綺麗な標準語。仕方なく(?)私も標準語を真似して話すようにした。せっかく土佐弁で喋っちゃる!なんて意気込んでいたのに、急に恥ずかしくなったのだ。東北の人はみんなおっとりして気立が良く、情が深かった。  寮では新入生歓迎会が盛大に開かれ、1年生は「寮体操」の披露、上級生は数々の出し物で盛り上がった。実はこの新歓パーティー、上級生からのドッキリが至る所に仕掛けられているのだ。以下ネタバレ→①門限・点呼などは全てウソで実際には無い・②「寮体操」もウソ八百で存在しない・③極め付けは4年生が新入生に紛れ込んでいるという大ドッキリ。新入生代表として挨拶する中、「ゼミのテーマが〜」「卒論が〜」という言葉を散りばめ暴露、というトンデモなものだった。  今思えば古き良き時代だったのかもしれない。あれから仙台は震災に遭い、街は大きく変わった。あれ以来会っていない寮生たちは、元気にしているだろうか。