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エピソード67:おひとりさま

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 アラフォー独身のこの私。出会いの機会が無かったというより、誰にも相手にされなかった(!)が故のおひとりさまである。当然だろう。美人と誉れ高かった母の娘とは思えない、オカメとヒョットコを足して 2 で割ったような顔。天然パーマぐるぐるの髪の毛は、梅雨を前にさらに激しく巻き上がっている。それだけならまだしも、標準体重プラス数 10kg の巨体。嗚呼、この世に平等の神はいないのか ⁉︎  しかしだ。おひとりさまのこの境遇、私は大変満足している。この容姿と引き換えに手に入れた(?)、自由という素晴らしい宝物 ♪ 何をするにも、なんの気兼ねも遠慮もない。好きな時間に好きな場所で好きなことができるなんて、こんな幸せあるかね♡ダンナとコドモの話題しかないツマラン人もいるけど、そんなのに比べて何万倍も人生が豊かだぞ!  例えばカラオケ。コロナ前はよく行ってた。ドリンクバーのグラスやカップをトレーいっぱいに並べ、ポテトひとつで 5 時間は粘れる。おひとりさまだから人目は全く気にならない。ボカロから演歌まで、 1 人何役もこなして悦に入る。キワどい歌詞もへっちゃら。片手にマイク、片手にタンバリン持って、腰をクネクネしながらサザンとか歌ってみたり。う~ん、気持ち E♪  はたまたお買い物。ぐずる子どもや行方不明になる旦那はいない。心ゆくまでショッピングを楽しむことができる。到底入らないようなサイズの若い子が着るヒラヒラフリフリを胸に当て、鏡でウットリ♡文句を言うものは誰もいない。店員さんの冷ややかな視線も何のその。見るだけ見て、何にも買わずに帰るのがミソですよ。  そんな私がいつか試してみたいのが、ソロキャンプ。アウトドアは好きだけど、さすがに 1 人では心細いのだ。それに私みたいな中年女がテントから顔を出したら、職務質問どころか猛獣狩りでもされかねぬ。あーでも憧れますねぇ、これぞ女のロマン☆  女性のおひとりさま率が全国でもトップクラスの高知県。はちきんパワー炸裂で、おひとりさま街道を猪突猛進しようじゃないか。おまんら、なめたらいかんぜよ!

エピソード66:モーニング

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 このエッセイを書くのは、朝方が多い。午前中の方が頭が冴えていて、活動的だからだ。もっともエッセイを書くのは朝飯前というわけには行かず、こんなクオリティ(?)でも結構苦労している。ネタだって、あまりにも個人的なことはどうかと思うし、かと言って単なる一般論を書いても面白味が無い。それに八彩帖は、一応「ちょっと懐かし」「高知あるある」がテーマだ。というわけで、今朝 SNS チェックをしていて思い付いたのが今回のお題、モーニング。  旅先で食べるモーニングほど美味しい物は無いと、私は思う。地元の人しか利用しないような喫茶店。昭和テイストな店構えに、年季の入った調度品。ベルの付いたドアをカランと開けて、クーラーの効いた店内へ。沈むようなソファにボンッと腰掛け、メニューを一読する。和風の朝定食もいいけれど、やはり私は洋風のモーニングセット A をチョイス。トースト、卵、サラダ、味噌汁(←ココがミソ)、そしてデザートにコーヒーが付いてワンコイン!  運ばれてきたモーニングセット、分厚いトーストにバターを塗りたくる。幡多だとトーストに砂糖がついて来るんですよね。あれがなんともたまらん美味しさなのだ ♪ ジュワッと広がるバターにじゃりじゃりとした砂糖が絡みついて、口の中はヨダレの海!一気に飲み下した後、味噌汁をすするのが旨い!なんで他の県はトーストに味噌汁を付けないんだろうか ⁉︎  味噌の余韻が残っている間に、頃合いに茹で上がった卵を口に放り込む。とろりとした卵が口中にまとわりつくのをねぶりつつ(!)、サラダにも手を伸ばそう。千切りキャベツにきゅうり、トマトのサラダにゴマドレがかかっているのが個人的ベスト。シャキシャキとした生野菜は、どこまでも風味が濃い。このトマトの甘さよ!店のおばちゃん手作りのデザートを一口で食べ、最後にコーヒーをすすり込む。ふーっ。幸せというのは、このようなことを言うのだろう。  店の外へ出ると、まばゆい日差し。セミの声も高くなってきた。さて、今日はどこに出かけようかな。楽しい 1 日が始まる予感がする、夏の朝。  

エピソード65:カントリーな家

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  高知市郊外にある我が家は、築 25 年を超える 3 階建てである。 3 階建てだから豪邸というわけではない。土地が狭すぎるから、やむを得ず高さでカバーしているだけだ。この家、平成レトロな雰囲気満載で、まるっきり私の趣味ではない。母の好みがそこここに溢れ、当時流行っていたカントリーテイストでいっぱいなのだ。ほんと流行ったよ、カントリー!  平成ヒトケタ時代といえば、まだまだバブルの余波があった頃。機能性とかコストパフォーマンスとかより、デザインやインテリアに重きを置いていたような気がする。我が家もその影響なのか、おっこうな出窓がどーんと付いている。さらに、ハンドルをくるくる回して開け閉めするルーバー窓。そして至る所に花柄&花模様。なぜかカントリーをイメージしているのに、瓦屋根を乗せて畳の部屋まであったのだから、もう和洋折衷というよりただの趣味屋敷である。残念ながらここはウィスコンシンではなく、土佐の高知だ。今となってはチグハグな古臭い家としか言いようがない。  そこでだ。せめて部屋だけでも気持ち良く過ごそうと、インテリアを工夫することにした。幸い畳は既に剥がし、板敷きにしてある(ダニがわきまくったせいだ)。この板は魚梁瀬杉を使っているので、この雰囲気を生かしたい。コンセプトはお家でアウトドア。こうして私の部屋作りが始まった。まず、断捨離としてモノを処分しまくった。家具、洋服、本、 CD etc… 。リサイクルやフリマサイトで売り払うと、かなりスッキリしたぞ。それから押入れの開き戸を取り外し、カーテンに付け替える。中にハンガーの付いた衣装ケースを入れると、ウォークインクローゼットの出来上がり!刑務所で買ってきた無骨な木箱を本棚にし、観葉植物を配置。ベッドの脚は取ってスノコ状にしたら、圧迫感が無くなった。加湿器や扇風機もデザインを考えて購入。うん、なかなか良い雰囲気になってきたじゃないか ♪  とまぁ、こうして好き放題が出来るのも、両親が苦労して建ててくれた家があるおかげ。いつか自分が年を取った時。壁の花模様を見る度に、母のことをふと思い出すのかもしれない。

エピソード64:旅行

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  気候が良くなり、身体がウズウズし始める今日この頃。地味な容姿からは想像できないかもしれないが、バリバリのアウトドア派であるワタクシ。コロナが流行る前は、たびたび旅行に出かけていた。 … まぁ、「爆安 ‼︎ ぽっきり◯◯円!満腹グルメてんこもりツアー ♪ 」みたいな、安~いパック旅行がほとんどなんだけども。ただそのおかげで、北は知床から南は西表島までと、日本全国ほぼ制覇したのは密かな自慢である。  それこそ多い時は、年に 2 回北海道へ行ったりした。 1 年のうち 1 ヶ月は旅行をしている計算になる。思うに、これは私が高知という「世間から隔離された辺境の地(←注:褒め言葉)」に住んでいるおかげかもしれない。というのも、例えば東京に住んでいたとしたら。わざわざ地方へ行こうとか、思わないのでは?だいたいタワマンから重いスーツケース抱えて駅まで行くのが一苦労。そこからまた飛行機を乗り継ぎ云々なんて、よっぽど強い意思が無いと面倒くさ過ぎる(私だけか?)。そもそも東京の人が地方に行きたい理由って何だろう。自然?食べ物?温泉? … うーん、どうしてもココじゃなきゃという、強い動機が見つからんなぁ。っていうか、東京って大概のものは揃うから、元々手間かけて地方へ旅行するという文化(?)が根付かないんじゃないか?  翻って高知住まいの私。四国から出るだけでも大冒険だ。本四連絡橋を渡る時のあのワクワク感は、四国住みの人にしか分からんと思う。そして本州へ渡ると。ほらほら新幹線ですよ新幹線 ‼︎ あのホームへ滑り込んで来るスピード感と言ったら!この感動も四国住みの人しか(以下略)。あとは全国区のはずなのに、四国に無いお店見た時。 IKEA !コストコ!その他諸々!テンション MAX ですね~。 … とまぁ、いくらでも四国外に行くことの目的やメリット、感動はあるワケで。豪華なホテルや特別な景勝地が無くても、ただ「出かける」ことが強い動機付けになるのだ。  逆を言えば、都会化されていない高知にも十分勝機はあるということ。この「何も無い」「時代遅れ」「不便」を面白がり、その魅力を見出せる人こそが、真の旅の達人と言えるのでは?

エピソード63:大学デビュー

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  令和の現代となってはもう死語かもしれない、「◯◯デビュー」。私が初めて世の中のモロモロに目覚めた(?)のはいよいよ遅く、大学生になってからだった。それまでは学校が人生の全て。校則をクソ真面目に守り、帰宅してからも制服を着ていたくらいコチコチだった私。当然お化粧なんかしたことが無い。服装には無頓着で、日焼け止めすら塗らず、いつも真っ黒&髪の毛ボサボサ。こんな私が仙台という大都会で大学生になれるのか ⁉︎ なんだか色んな経験をすっ飛ばしていきなり大人になるようで、胸がドキドキした。  幸い大学が国立の教員養成系ということもあり、大半の学生が地味~な感じだった。コレ、東京の私大とかだったら、完全に浮いてたと思う。派手な人は少なく(ギャルもいたけど)、ちょっと安心。毎日の服は、とりあえずユ◯クロと決める。 … ってか当時のユニ◯ロ、今と違ってなんかダサかったでねぇ ⁉︎ その頃の写真を見ると、よく分からんカーキ色のジャンパーに微妙な色合いのジーンズ、適当なスニーカーにノーブランドの茶色いバッグを提げている。もちろん髪は手入れしておらず、ノーメイク。極め付けはおばさんみたいなメガネ! … うぅ、ダサ過ぎる。  転機は大学生協でファッション誌を見たこと。ここで「ストリート系」「裏原系」に魅了された。当時めちゃくちゃ流行ったぞ!しかもここは仙台、話題のショップがほぼ揃っているのだ ♪ こうしてまんまとファッションの沼にハマった私は、晴れて大学デビューを果たしたのだった。  ちなみに大学デビュー後の私は以下の通りだ。髪は明るいオレンジに染め、メガネはブルーのセルフレーム。細眉にして、上下マスカラベッタリ&ラメ入りグロステカテカ。首にチェーンのネックレスをぶら下げ、腰にもチェーンを巻き付ける。トップスは X-girl 、スニーカーは BAPESTA 。ヒスグラのショッパーを肩に掛け、カルバンクラインの香水を振りまいて、ネイルをした手にはメンソールのタバコ ‼︎ … こんなカッコで学校に通ってたのか ⁉︎ 今思うと、若気の至りとしか言いようがない。  アラフォーの今はまた、全身ユ◯クロに戻ってしまった。ついでに言うと、しま◯らも愛用している。令和 4 年の春、新入生に幸あらんことを!

エピソード62:自然

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 実は昨日までキャンプをしていた。この私、こう見えて自然の中が大好きである。子どもの頃はインディ・ジョーンズに影響され、大人になったら探検家になると豪語していた。ジャングルの奥深く、未知の部族が住まう土地。そこに眠る、伝説の宝を求めてー。探検家になるには探偵の素養も必要だと思い込み、怪しげな人を見つけては尾行した。さらに忍者修行も必須だと考え、腰から布切れを垂らして近所一帯を駆け回ったり、お湯の上で洗面器に乗ってみたりした。 … 側から見たら完全に頭のおかしい子どもである。  それはともかく、自然の中で遊びまわるのは何よりも楽しい。幸い私は高知に生まれ育った。なんという幸運!どこもかしこも遊び放題ではないか ♪ 少し行けば海・山・川 … 豊かな大自然が広がっている。適当な場所にクルマで乗り付け、無造作にイスを構える。持ってきたコーヒーで風景を見ながら一服、辺りは鳥のさえずりに川のせせらぎ、風の音。空はどこまでも青く、突き抜けるような高さだ。しかも居るのは私たちだけという、この贅沢!  一度高知の自然に慣れてしまうと、なかなか他所の風景には満足できない。だって、こんな透明度の高い川で泳げるがで ⁉︎ 海なんて、水平線ひとりじめやし!コレ、県外に行ったら必ず人混み&渋滞必至。東京の高◯山とか、恐ろし過ぎてよう行かん。都会の人はわざわざ混んだ電車とかバスを乗り継いで、さらに混んだ山やら海やらに行くんだろうか。そんな所の自然を見て、人々は何を思い何を感じるのだろう。ウェアやギアのブランド自慢とマウント大会で終わりそうな気がするんだが(超偏見)。  地方創生なんて言われて久しい。ただ、地域の活性化のために都会のやり方を持ってくるのは、なんか違うと思う。里山には里山なりの、漁師町には漁師町なりの暮らし方があるのだから。色んな場所を巡って来て思うのは、風土をないがしろにしてはならないということ。この感覚分かる人、いますかね?

エピソード61:百貨店

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 高知大丸が今月 25 日にリニューアルオープンする。なんとタイムリー、先日数年ぶり(!)に大丸を訪れた。 … あれ、大丸ってこんな感じだったっけ?入ってからの第一印象はそれ。どうも百貨店、デパートっぽくない。私の知ってる大丸は、もっとこうキラキラしてたような。今の大丸は、なんだかグッと庶民的な気がする。全身ユ◯クロの私が全く違和感ないんだが。さすがに Dior のカウンターには寄りにくいけど、前はもっと敷居が高かったでねぇ ⁉︎  昔、と言っても私が高校生くらいの頃だから、 25 年くらい前のこと。まだイオンは無く、お街に大丸と西武ふたつの百貨店があった時のお話。学校帰りに西武にあった無印良品でお菓子を買うのが楽しみだった。「ムジラー」と言って、何でも無印で揃える人が現れたのもこの頃だったかな。お菓子の話になるけれど、大丸の地下食品街にあった「回るお菓子売り場」、あれは子どもの頃ものすごく憧れた。多分現代っ子は知らないでしょうね。大人になったら思う存分買うんだと夢見ていたけれど、いざ大人になると回るお菓子より特売の洗剤なんかの方がよっぽど魅力的だ。なんか夢のない人間になっちまったなぁ。  参観日の帰りは、母と大丸のレストラン街に行くのが恒例だった。制服姿で百貨店のレストランに入るなんて、普段は出来ないこと。大人の仲間入りをしたような気がして、少しこうべりながら食事をした。ちなみにいつも食べるのはうどんセットとかだった気がする。こうべる場所を間違えているぞ。  そういえば、遠い親戚に芦屋の大丸でポーターをしていた人がいるらしい。荷物を運ぶだけという職業が実在するんですね。一体どんなお金持ちを相手にしてるんだろ。外商が来るのは当然か?我が家なんて来るのは押し売りくらいなんだが。世界が違う人のことを想像するのは難しいもんだ。百貨店にはやっぱり、普段とは違う特別感を醸し出していて欲しい。新しくなる大丸に期待して。