エピソード75:懐かCM

  しばらくぶりの八彩帖である。忘れていたわけでもサボっていたわけでもない。ネタ探しと称して、勝手に夏休みを取ってただけだ。読者のみなさん(いるのかね?)、引き続きよろしくお願いしますよ。

 さて、空前の昭和レトロブームだ。花柄でおなじみの「アデリアレトロ」が火付け役かな?当時モノの瓶、婆さんの家で現役だぞ。イオンでは「懐かしの昭和レトロ展」までやっていた。こんなにも昭和が流行るなんて。昭和レトロが好きなワタクシもインド人もビックリである。ハヤシもあるでよう

 振り返ってみると、昭和時代はテレビの時代でもあった。文化の中心はテレビだったと言っても過言ではない。当然、テレビCMも印象的なものが多かった。今の薄っぺらなどうでもいいCMなんかとは比べ物にならない。ここでワタシ的高知のご当地CMを思い出してみよう。

 「いね!」「お~の、うれしいちや」「う、うれしいつか⁉︎」←このフレーズでピンと来るあなたは、れっきとした昭和の高知人である。とはいえ、私もあんまり覚えてないんだけれど。確か「泰作さん」のCMやったでねぇ?え、泰作さんを知らんつか⁉︎このCMは、なぜか筏羊羹のCMとセットになって記憶されている。いーかだよーかんな~かむーらめ~ぶつというテーマソング、高知人やったら歌えるでね?

 あとは、かつて北本町にあったオーディオショップ、シキデンのCM。あれが子どもの頃、無性に怖かった。日曜日の夕方、「太陽にほえろ!」かなんかを見ているときによく流れていた気がする。肝心の殉職シーンなどをサッパリ覚えていないのに、流れていたシキデンのCMを覚えているなんて。だって「シキデン」という意味不明な文字列に、子どもには無縁の「オーディオ」という単語。コーポレートカラー(?)のオレンジ色もただならぬ雰囲気を醸し出していたし、極め付けはテーマソングである「怪僧ラスプーチン」の不気味さよ‼︎いやにそこだけステレオの効いたBGMで、これは子ども時代の軽いトラウマとなっている。おそらく今見たらなんてことのないCMなんだと思うけどね。もうCMどころかお店も存在しないのが残念である。

 こうしてみると、覚えているのは子どもの頃に見たCMがほとんどだ。もうすぐ秋本番、少し感傷に浸りつつ



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