エピソード64:旅行

  気候が良くなり、身体がウズウズし始める今日この頃。地味な容姿からは想像できないかもしれないが、バリバリのアウトドア派であるワタクシ。コロナが流行る前は、たびたび旅行に出かけていた。まぁ、「爆安‼︎ぽっきり◯◯円!満腹グルメてんこもりツアー」みたいな、安~いパック旅行がほとんどなんだけども。ただそのおかげで、北は知床から南は西表島までと、日本全国ほぼ制覇したのは密かな自慢である。

 それこそ多い時は、年に2回北海道へ行ったりした。1年のうち1ヶ月は旅行をしている計算になる。思うに、これは私が高知という「世間から隔離された辺境の地(←注:褒め言葉)」に住んでいるおかげかもしれない。というのも、例えば東京に住んでいたとしたら。わざわざ地方へ行こうとか、思わないのでは?だいたいタワマンから重いスーツケース抱えて駅まで行くのが一苦労。そこからまた飛行機を乗り継ぎ云々なんて、よっぽど強い意思が無いと面倒くさ過ぎる(私だけか?)。そもそも東京の人が地方に行きたい理由って何だろう。自然?食べ物?温泉?うーん、どうしてもココじゃなきゃという、強い動機が見つからんなぁ。っていうか、東京って大概のものは揃うから、元々手間かけて地方へ旅行するという文化(?)が根付かないんじゃないか?

 翻って高知住まいの私。四国から出るだけでも大冒険だ。本四連絡橋を渡る時のあのワクワク感は、四国住みの人にしか分からんと思う。そして本州へ渡ると。ほらほら新幹線ですよ新幹線‼︎あのホームへ滑り込んで来るスピード感と言ったら!この感動も四国住みの人しか(以下略)。あとは全国区のはずなのに、四国に無いお店見た時。IKEA!コストコ!その他諸々!テンションMAXですね~。とまぁ、いくらでも四国外に行くことの目的やメリット、感動はあるワケで。豪華なホテルや特別な景勝地が無くても、ただ「出かける」ことが強い動機付けになるのだ。

 逆を言えば、都会化されていない高知にも十分勝機はあるということ。この「何も無い」「時代遅れ」「不便」を面白がり、その魅力を見出せる人こそが、真の旅の達人と言えるのでは?



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