エピソード63:大学デビュー

  令和の現代となってはもう死語かもしれない、「◯◯デビュー」。私が初めて世の中のモロモロに目覚めた(?)のはいよいよ遅く、大学生になってからだった。それまでは学校が人生の全て。校則をクソ真面目に守り、帰宅してからも制服を着ていたくらいコチコチだった私。当然お化粧なんかしたことが無い。服装には無頓着で、日焼け止めすら塗らず、いつも真っ黒&髪の毛ボサボサ。こんな私が仙台という大都会で大学生になれるのか⁉︎なんだか色んな経験をすっ飛ばしていきなり大人になるようで、胸がドキドキした。

 幸い大学が国立の教員養成系ということもあり、大半の学生が地味~な感じだった。コレ、東京の私大とかだったら、完全に浮いてたと思う。派手な人は少なく(ギャルもいたけど)、ちょっと安心。毎日の服は、とりあえずユ◯クロと決める。ってか当時のユニ◯ロ、今と違ってなんかダサかったでねぇ⁉︎その頃の写真を見ると、よく分からんカーキ色のジャンパーに微妙な色合いのジーンズ、適当なスニーカーにノーブランドの茶色いバッグを提げている。もちろん髪は手入れしておらず、ノーメイク。極め付けはおばさんみたいなメガネ!うぅ、ダサ過ぎる。

 転機は大学生協でファッション誌を見たこと。ここで「ストリート系」「裏原系」に魅了された。当時めちゃくちゃ流行ったぞ!しかもここは仙台、話題のショップがほぼ揃っているのだこうしてまんまとファッションの沼にハマった私は、晴れて大学デビューを果たしたのだった。

 ちなみに大学デビュー後の私は以下の通りだ。髪は明るいオレンジに染め、メガネはブルーのセルフレーム。細眉にして、上下マスカラベッタリ&ラメ入りグロステカテカ。首にチェーンのネックレスをぶら下げ、腰にもチェーンを巻き付ける。トップスはX-girl、スニーカーはBAPESTA。ヒスグラのショッパーを肩に掛け、カルバンクラインの香水を振りまいて、ネイルをした手にはメンソールのタバコ‼︎こんなカッコで学校に通ってたのか⁉︎今思うと、若気の至りとしか言いようがない。

 アラフォーの今はまた、全身ユ◯クロに戻ってしまった。ついでに言うと、しま◯らも愛用している。令和4年の春、新入生に幸あらんことを!



コメント

このブログの人気の投稿

エピソード104:取材

エピソード101:仙台にて

エピソード99:県営渡船と御畳瀬の町