エピソー58:不惑を生きる

  今回は「高知あるある」でも「少し懐かし」でもない、超個人的な内容であることをあらかじめお断りしておく。人生40年を過ぎての感想が「幸せで充実している日々♡」ではなく、「しんどい疲れた休みたい」というのは、ワタシだけだろうか。昨夜も身体の節々が痛く、眠れなかった。頭痛肩こり腰痛腹痛、シミシワたるみクマくすみ。どこもかしこも痛いし痒い。目はかすむ耳は遠いオシッコは近い。これがウワサの更年期⁉︎

 これでも小さい頃はそれなりに可愛かった。その上何でも小器用にできたから、神童ともてはやされていた(注:本人談)。明るくユーモアがあり、男子女子年上年下問わず友達も多かった。なんかおかしくなったのは、周りが思春期を迎えた小学5年生の頃から。以前にも書いた通り、私は広汎性発達障害を抱えている。周囲とのギャップが目立ち始めたまさにその時、人生は転落し始めた。なぜか自分だけ大人になれない。クラスメイトと馴染めない。子ども時代は浮かび上がらなかった色んな「違和感」が、次々に降りかかってくるー。当然、病んだ。

 実を言うと、中学高校の6年間で異性と会話した記憶が無い。青春?アーアー聞こえな~い!どういう訳か卒業記念の色紙も回って来なかった。どうやら居ないことにされてたらしい。そんな自分は、大学生になっても色恋沙汰とは無縁のまま。当時寮生だった私、先輩の『今日は別宅(←彼氏の家でお泊まり)~♡』という言葉が外国語のように聞こえたもんだ(哀)。

 やっぱり、それなりに障害とやらを抱えている人間には、「人生をうまく過ごしていくスキル」を身につける場が必要だと思う。いくら勉強ができても、銀行や役所での手続きとか、近所付き合いのやり方は、さっぱり分からない。よく「空気が読めない」「暗黙の了解が分からない」と言われる発達障害者だが、コミュニケーションが苦手だとかいう単純な問題ではない。学んだことはできるが、教えられていないことは知らない。つまり、一般の人が自然に身につけていくことが何ひとつできないまま、大人になるのだ。就職?結婚?子育て?この世を生きるのは大変困難である。今日もまた、1日が始まる。ワタシはワタシなりに生きるしかない。日日是好日



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