エピソード43:万博

  今ドバイで万博が開催されている。日本で万博と言えば、太陽の塔で有名な1970年の大阪万博だろう。実はこのワタシ、大の万博マニアである。生まれる前の大阪万博だが、ガイドできるほど本を読んだ。コンパニオン(!)の衣装に、各国趣向を凝らしたパビリオン。現代を生きる自分でも近未来を感じてワクワクする。そんな万博の中でも私が一番好きなのが、1985年の国際科学技術博覧会、通称つくば万博である。う~ん、「つくば」という響きを聞くだけで胸が高鳴るぞ!

 さて、そのつくば万博に合わせて高知で開かれたのが、確か1984年の黒潮博じゃなかったか?今のぢばさんセンターに、一回転するローラーコースターが設置されていたのをなんとな~く覚えている。当時ブレイクする前のチェッカーズが来ていて、私もそのステージを観たらしいが、残念なことに写真も記憶も無い。覚えているのは、パビリオンのお姉さんがやたらキレイで、自分も将来はあんなお姉さんになりたい!と憧れたことだけ。あとはつくば万博のキャラクター、「コスモ星丸」のシールを買った父が、嬉々としてガラス戸に貼っていたことくらいか。何を思ってか階段状にシールを貼り、ウケ狙いで最後の一枚だけ段を外して貼っていた。私たち姉弟はキャアキャア笑いながら喜んだものの、母は始終渋い顔をしていた。あのシールは家を建て替えるまでずっと残っていたのを覚えている。

 2025年にも大阪で再び万博が開かれるらしい。しかし私は思う。こんな世の中で今、莫大なお金をかけて万博を開くなんてどうかしてると(賛成派の方すみません)。かつての万博は、日本が高度経済成長期、バブル期だったから開催できたのだ。50年前のテーマ、「人類の進歩と調和」。コンピュータとテクノロジーは素晴らしく進歩したが、何年経っても人類が調和することなんてないだろう。ともかく、私がときめくような万博は、もう二度と開催されることはない。

 でも、私の心の中に潜む万博マニアが、どうしてもトキメキを要求して止まないのだが・・

 


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