エピソード39:都会と田舎

  「四国で1番の都会はどこですか?」と聞かれて不毛な争いをし始めるのは、E媛県とK川県だろう。T島県と高知県は最初からその戦いには入らないのは確かな話。せいぜいお互いをメクソハナクソに言うくらいだろう(どっちが格下だ⁉︎)。そもそも四国にそんな都会があるかよと思うが、どうもE媛とK川の人は自分たちが四国でトップだと思いたいらしい。新幹線も地下鉄も無いのに?大きな駅ビルや地下街は?押し寄せる人並みに渋滞ばかりの都市高速、高層マンションが何重にも建ち並び、湾岸沿いの工場地帯には無人のモノレールが走り抜ける…都会といえばそんなイメージなんだけど。彼らは何をもってご自分のお住まいを都会だと言いたいんですかね?あ、別にE媛とK川にウラミは無いですよ(汗)。

 そこに来ると高知なんか、田舎であるのを得意気に自慢し始めるから、発想自体が違うのかもしれない。陽気で豪快、あけすけでカラッとした高知県人は、自分達の住む所がどんなに僻地であろうと自虐ネタに変えてしまうパワーを持っている。っていうか、そうでも思わないと高知には住めんのかもしれん。かつて叔父がこう言った。『高知は通貨がペソや』と。それだけ日本本土(?)とはかけ離れた、エキゾチックな文化や思考で成り立ってるんだろう。

 友人が東京の大学(某MARCHのひとつ)に進学した時の話。冗談で「高知に帰るには船で3日かかる」と言ったら、周りの皆が信じたとか。おいおい、今どき日本にそんな場所があるか⁉︎まあ私自身も高知出身だと言うと、「漁村に住んでるのか」なんて聞かれて、のけぞったことがあるけれども。それだけ「高知=未開の地」みたいなイメージがついてるのかね。

 昨今のアウトドアブームに乗って、高知は一大聖地みたいにベタ褒め(?)されるようになった。渋滞は無し、イ◯ンの駐車場はタダ、公共交通機関はガラガラ、車で1時間も行けばそこはもう大自然!うん、高知ってパラダイスやんか♡



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