エピソード18:空港



 高知県から遠方へ行こうとすると、やはり飛行機。空の玄関口は、我らが「高知龍馬空港(なんたるネーミングセンス)」。飛行機好きの私、離発着を見るのはワクワクしますね~。あのエンジン音を聞くと、何とも言えない高揚感が体中を駆け巡る。「おお~!カッチョイイ!」なんて、ひとり興奮したりして。ただし、飛行機を見るのは好きだけど乗るのは苦手です。

 高知龍馬空港みたいな地方の小空港は、あっち行きとこっち行きしかないけれど(悲)。伊丹とか羽田なんかは一日中遊べるぞ。ひっきりなしに飛行機が飛び、賑わうターミナル。膨大な商品が並ぶ土産物店。学生時代はどうしても仙台→伊丹乗り継ぎ→高知だったので、伊丹での待ち時間が結構ある。おかげで、伊丹だけは自分の庭のごとく詳しくなっていた。

 もっとも、大きな空港あるあるで、どうしても高知みたいな「田舎県」に対する待遇はよろしくないのがネック(?)。搭乗口がやたら端の端にある辺境の地!隣は必ず「秋田」「島根」みたいなのどかな県。段々人口密度が少なくなり、お土産の種類が乏しくなり、やっとのことで辿り着いた先からさらにバスに乗って飛行機へ、なんてことも。こうなるとまるで晒し者である(誰も見てないと思うけど)。

 伊丹から高知へ帰ろうと空港内をウロウロしていた時の話。いかにも関西人的な、派手派手な兄ちゃんがキメキメで歩いている。『うわ~、さすが関西の人!』と内心思っていると、その兄ちゃんが電話をかけて一言。『もしもし?戻(も)んた!戻(も)んた!』。そしてその派手な兄ちゃんは、唖然とする私を追い越して、もれなく高知行きのゲートへと入って行った(°_°)。










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